2022.4.5
加領郷から羽根岬を通りますが、岬は断崖になっているので昔は山に上がり中山峠を越えていました.今もへんろみちの地図では岬回りより1km短いとしています.ただ100m迄登らなくてはなりません.加領郷から上がろうとしたのですが、登り口がなかなかわかりません.そのため一旦岬の向こうに出て逆に峠を越えてみました.

今、台地へ上がる道はどこも改修工事が進行しています.津波避難路としての役割があるのでしょう.車道を上がって東を見るとこの先の行当岬、そしていよいよ室戸岬が見えます.同じような断崖と段丘です.

峠を上る車道の傍に「へんろみち」の掛け札がありました.車を邪魔にならないところに停めて擁壁の上の遍路道を上がります.車道が古い道を断ち切っているのです.

暗い森の中に昔の街道らしく壊れた石畳が残っています.

やがて開けますが荒地です.溜池もあり、田畑があったのでしょう.

人影は全くありません.

放置された棚田が残っています.中山の集落もあったはずです.しかし今は住む人の居ない家ばかりで、桜だけが変わりなく咲いています.

峠道を戻って羽根川を渡ります.昔は川に沿って森林鉄道があったのですが、今は工場です.

自販機で馴染みの工場です.室戸深層水のドリンクはここでつくっているのでしょう.背後は採石場の跡です.

さらに奥に行くと富士鍛の工場があります.津波から逃れるよう移転してきたのです.大物の自由鍛造が専門で、2500トンの加工機を備え、電力、重機などの特にリング状の部品を製造しています.最大径2.7m、3.2トンまで加工可能ということです.実はこの会社、奈半利にも工場があり、貯木場の半分はこの工場の鋼材置場になっています.傍を通ると重量物を置くズンという地響き、加熱で焼ける油のにおいを感じます.

海岸の集落や峠の荒地と比べて落差はあまりにも大きいのです.
(つづく)