関西で住まいが阪急沿線というと、「ええとこに住んではりまんなあ」と直ちに返事が返ってくるであろう.阪急のブランドイメージは格段に高いのだ.

それは駅、電車、沿線住宅地、案内広告、宝塚歌劇など長年に渡って絶えることなく変わることなく積み重ねられた結果なのである.
電車.溜色の品の良い塗装、車内は全鋼製でも木目印刷、戸袋窓はうっとうしい出入りが目に入らぬよう曇りガラスになっている.そしてシートは高級感溢れるゴールデンオリーブの羊毛.
大先輩の山口益生氏が書いている.ある年天候不順から羊毛価格が高騰し、やむなく毛足を短くした.その後に乗車した役員がシートの感触の違いに気付き「質を落として価格を抑えるのは誰でもできる!」と一喝されたという(「阪急電車」、JTBキャンブックス、2012).
夙川(しゅくがわ)の住宅地を走る大阪・神戸特急、一番阪急らしかった.

甲陽線は終点を含めて二つの駅の短い支線だが、阪急がつくった住宅地への路線であり、阪急らしさを感じることに変わりはなかった.六甲山へのハイキングコース入口でもある.

昼間は1両の電車が往復しているところもよいではないか.

阪急の梅田はガラス屋根アーチの大ターミナルで、上にはキタではもっとも高いイメージの阪急百貨店がある.しかし宝塚線の普通電車は端っこの穴蔵で着発していた.
2022年7月19日 | カテゴリー : 室戸への道 | 投稿者 : 河田 耕一 | コメントをどうぞ編集
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